藁細工作り〜真室川のものづくり

/ 農家の宿 / 2015.2.12.木

先日、森の家の古民家で藁細工作りを行いました。
講師は、毎年行っている”芋祭り”でもお馴染みの高橋伸一さんです。
使用する藁(わら)は、お米の収穫の際、天日乾燥した時に取れる質の良い藁が藁細工の材料となります。大変貴重で手間のかかる作業を経て、初めて藁細工の材料として仕上がります。
その藁を用いて藁細工を作る前に、まずは下準備。
藁を柔らかくするために、藁を木槌等で叩きます。
これは、藁を柔らかくし、且つ細工が容易になり折れにくく丈夫になるためだそう。
また、藁打ち石とは、藁を丸い石(藁打ち石)の上で動かしながらまんべんなく木槌で叩いて柔らかくするための石です。藁打ち石は、藁細工のために農山村のどの民家にも玄関の片隅に石が埋め込まれていたそう。その「藁打ち石」が、森の家の古民家を解体する際に出てきたためそのまま残そうとなり、現在の土間となりました。そしてついに、長年眠っていた「藁打ち石」を使う時がきました!
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ザンザンザン・・ドンドンドン・・・・
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藁を叩く音がとても心地よく、藁が次第に柔らかくなっていきます。
藁打ち石も久々に日の目を見ることができ、喜んでいることでしょう。
その後は基本の縄ないを覚えてから、藁細工作りに入ります。
本日の手仕事はワインやお酒等を入れるケース。
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※ボトルラックは私、佐藤春樹作成のものです!
贈答用としても喜ばれそうな一品です。
最初はなかなか作業が進まないものの、次第にコツを掴んで皆さん器用に編んでいきます。
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そして…無事完成!
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時間の都合上、満足のいく作業ができなかった方など様々でしたが、皆さん満足されたようです。
真室川町はとても冬が長く、その厳しい冬の間に行う手仕事。
テマヒマかけたものづくりである”藁細工”を学ぶことによって、これまで先人たちが培ってきた技術や暮らしにおけるヒントなどを、改めて考えるきっかけになったかと思います。食とものづくりには循環があるということ。その意味をもう一度見つめていきたいですね。
次回の手仕事は「鍋敷き」。
縄ないの基本を覚えると、いろいろな物を作りたくなってしまいますが、あくまでも基本を忠実に。
次回もご報告しますね!