芋植え祭と鹿子躍の豊作祈願のご報告

/ 甚五右ヱ門芋 / 2015.6.18.木

先日開催された、「鹿子躍に豊作祈願をしてもらい 皆で真室川音頭を踊って 春の郷土料理も食べる 甚五右ヱ門芋の芋植え祭」の様子をUPいたします!
まずは、芋畑で鹿子躍による豊作祈願です。
林の中から登場の鹿子躍メンバー。
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そして、畑で芋の豊作祈願を願い神事を執り行います。
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鹿子躍には圧巻です!
その後は、甚五右ヱ門芋の苗を各々が畑に植え付けを行います。
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自分で植えた甚五右ヱ門芋は、秋に開催する「芋祭」時に各自が掘り取ります。自分たちの植えた苗がどれだかわかるように名前を書いた竹を刺します。見た目はシュールですが、各々無事に自分の芋が育つよう祈る方々も!
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子供から大人まで、そして取材に来ていただいた記者の方々も植え付けを行いました。
生育状況は後程ご報告させていただきますね。
その後は梅里苑に移動し、ワークショップです。
真室川音頭保存会による唄と踊りの教室や鹿子踊の衣装の着付け体験などを体験していただきました。
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真室川音頭保存会による唄と踊りの教室。皆さん、指の先まで動きがしなやかで見惚れてしまいます。
鹿子踊の衣装の着付け体験!
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この装束はとっても重いので、この中腰が参加者の方々の足腰をぷるぷるさせたようです(笑)衣装を纏うと、誰だかわからなくなってしまうので、最後は顔を出して記念撮影。
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夕暮れの頃からは、伝統芸能の夕べです。
まずはトークショー「わかりやすい伝統芸能と真室川の民俗」。全日本郷土芸能協会 小岩秀太郎さんと真室川町立歴史民俗資料館館長 梁瀬平吉さんとの対談です。
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もっと時間を設けてのトークショーが開催できたらな、と思うくらいとても良い内容でした。
その後は、真室川町ならではの郷土料理のごはん。地元の料理自慢のおばちゃん方のお料理です。
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おにぎり(清子ばあの味噌にぎり・塩むすび)・くじらの皮が入ったミズ汁・塩蔵わらびの炒め物・昭夫さんの山菜の煮物・ミズの浅漬け。ホウの葉にのせて、召し上がっていただきました。
フィナーレは「行山流舞川鹿子躍保存会と東京鹿踊が共演の鹿子躍披露」と「真室川音頭保存会による真室川音頭」。
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日中に見た鹿子躍とはまた違った雰囲気を味わえる鹿子躍に、生のお囃子で参加者皆さんで踊っていただいた真室川音頭。暗闇の中でかがり火を焚く中、なんとも幻想的な雰囲気になりました。
昼過ぎから夜までのイベントでしたが、100名を超えるお客様が来てくださいました。
鹿子躍や真室川音頭などの伝統芸能に関心がある方、伝承野菜の甚五右ヱ門芋を植え付け、自分の名札を付けた芋を秋に掘り取りるのを楽しみにされる方、それぞれ楽しんでくださったようでうれしく思います。心配された天気も持ち直し、澄み切った空、空気、森の緑が冴えわたる中で開催できたことも幸いでした。
それぞれ地域には後世に残さなくてはならない伝統文化がたくさんあります。
鹿子躍などの伝統芸能、地元の山菜などを使った郷土料理、伝統野菜などその土地の個性であり、町を元気にする資源でもあることをこのイベントを通して少しでも感じていただけたら成功だと感じています。
真室川にはかつて山伏に代表される山岳信仰で栄えた宿坊の名残もあり、先人たちの自然に対しての畏敬の念、無病息災、豊作祈願などの願いが込められた番楽という神楽も残されています。この伝統芸能を守っていくと同時に、私たち若者が今まさに学ばなければならない、生きる上で必要な土と山の恵みに対する感謝を喚起し続けてゆかなくてはと考えさせる機会になりました。
ご参加いただいた皆様・東京や岩手から参加して頂いた鹿子躍の皆様・真室川音頭保存会の皆様・歴史民俗資料館館長 梁瀬さん・そして手伝って頂いたスタッフの皆様、本当に本当にありがとうございました!